FP3級を受験してきたので、その結果と感想と勉強方法を書きます。
FP3級とは?
FPについて
まず、FP3級を知らない人のためにFP(ファイナンシャル・プランナー)について説明します。日本FP協会によると、
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
日本FP協会(https://www.jafp.or.jp/aim/fptoha/fp/)
ざっくり言うと、お金にまつわる様々なことについて相談を受けてアドバイスする仕事です。FPだけだと、法律判断や税務相談を受けてはいけない(弁護士資格や税理士資格が必要)ので、他の専門家と協力して仕事をすることもあるみたいです。
といっても、FPは1、2、3級まであり、今回受けたのは3級なので合格したからと言ってFPになれるわけではありません。
FP3級について
FP3級は学科試験と実技試験に分かれています。両方合格することで3級FP技能士になれるみたいです。
試験はFP協会と金財の2つで受けられます。学科試験はどっちも同じで、実技試験は問題内容が違うみたいです。
簡単らしいので迷わずFP協会の方を選びました!
学科試験は○✕問題が30問、三択問題が30問で36/60点以上で合格です。
実技試験は金財で受けるか、日本FP協会で受けるかで問題内容は変わりますが、僕が受けた日本FP協会だと文章と資料を読んで計算問題に答えたり、説明の正誤判定をしたりする三択問題が出題され、60/100点で合格です。なのでどっちも6割取れたら合格ですね。
試験時間は学科試験が120分、実技試験が60分です。正直時間は余ります。
日本FP協会の方は、2024年1月の試験の合格率が学科試験で83%、実技試験で87%くらいなので、資格試験の中ではかなり難易度の低い試験だと思います。
まとめると下の表のようになります。
※日本FP協会の試験の場合
きっかけ
最近、NISAが流行ってたので株式投資とか投資信託を始めたのですが、結構知らないことが多く経済というか、金融的なことを体系的に勉強したいと思ってFPの受験を決めました。
勉強してみると、正直投資に役立つような情報はあんまりなくて、年金とか保険とかの内容が多かったですが、結構こういう知識って重要だと思うので勉強する意味はあるな、と思いました。
まだ学生なので、保険とか年金とか確定申告とか言われてもよくわからない…って感じでしたが、将来設計するうえで知っておいたほうがいいなと思うことが多かったです。読者の方も、知らずに過ごしてると、気付かないうちに税金を払いすぎたり、将来もらえる年金が減ってるかもしれません。
勉強方法
勉強は独学で、参考書と過去問道場を使いました。
参考書は、2023-2024年版 みんなが欲しかった! FPの教科書3級 [ 滝澤 ななみ ]を使いました。個人的にTACの参考書が色が見やすくて好きです。
内容は結構まとまっていて詳しく書かれているので合格するのに十分だと思います。解説の間に問題が挟まっていて、アウトプットしながら勉強できます。
ただ、問題が簡単すぎると解説のすぐ下にあるのであんまり頭に入りません。
FP3級の実際の試験もそのくらいの難易度なので仕方ないですが…!
この参考書を2週くらい読みました。受験前が忙しくてあんまり時間がなかったので、5、6章は読み飛ばした部分もあります。(。>ㅅ<。)
過去問道場はいつもお世話になってますが、こちらのサイトです。
学科も実技も勉強できたので良かったです。
試験もほぼ過去問から出た気がするので過去問道場だけで合格できるかもしれません。
ちなみに達成度はこんな感じです。全問出題から解いたのと、直近の2024年1月の試験だけちゃんとやりました。同じ問題も結構多い印象です。
試験前日~当日
試験前日まで
FP3級はほぼいつでも申し込めます。午前と午後の試験を分けて申し込めますが、面倒くさいので一日に続けて受けることにしました。
4月に入ってから2週間くらいかけて参考書を半分くらい読んでいて、その時点から2週間後の試験に申し込みました。なので勉強期間は1ヶ月もないくらいですね。過去問も並行して少しずつ解いています。
しかし、その2週間が忙しく、あまり勉強時間がとれませんでした。(;_;)
試験前々日くらいにやっと参考書が1週読み終わり、試験前日に軽く2週目を読みました。
最後の方(不動産と相続らへん)はちょっと読み飛ばして問題が出ないことを祈りました。(-人-〃)祈
受験するのに一回8000円もかかるので計画的に勉強しよう!
試験当日
午前は予定があったので、その予定が終わったらそのまま試験会場に行きました。直前の詰め込みはあんまりしないタイプなので、当日はそんなに勉強しませんでした。
試験会場に入ると、運転免許証で本人確認をして、簡単な説明を受けて受験室へ。執事みたいなおじいちゃんが対応してくれました。30分ほど早めにつきましたが、すぐに受けさせてくれました。平日のお昼なので人はほとんどいませんでした。
パソコンでの受験で、ボールペンと白い紙一枚が渡されます。電卓はPC上でちっちゃいのが使えます。
電卓はマウスで押すので使いにくい!けど実物は持ち込み禁止!
問題はだいたい過去問とか参考書の問題とかで見たなーってやつが多かったです。ただ、細かいところとか数字とかが聞かれがちなのでうろ覚えだと結構悩みます。学科試験は自信あるのがちょうど36/60問くらいだったので受かったなとは思いましたが、8000円損失の焦りは少し有りました。
試験時間半分の45分くらいで試験終了して退出。出たらすぐに結果のレポートがもらえます。
いつも試験は満点をとれるように勉強していくのでわからない問題が多くてちょっと怖かったです。でもなんとか無事に合格しました。
参考書をちゃんとよめてない不動産と相続の部分は点が低いですね。(´๐_๐)
実技試験まで2時間程度あるけど、すぐに受けられると言われましたが、実技試験は一回分解いたくらいでちゃんと勉強できていなかったので、学科試験の結果も踏まえてカフェで勉強することにしました。
過去問を50問くらい解いて再び試験室へ。ボールペンと紙もさっきと同じでした。というか、問題形式も3択なら学科と実技分ける意味あるのか??
実技試験は控除額とか相続とかを抑えてれば結構簡単に解けました。過去問と似た問題ばっかりだったので、絶対学科試験よりは簡単です。実技も試験時間の半分の30分で解けて提出しました。
実技試験の結果はこんな感じです。
合格点はとれましたが、できるならちゃんと勉強して学科と実技両方満点!とか言いたかったです。
受験の感想
学科、実技ともにちゃんと勉強してれば解ける問題しかでませんでした。というか過去問でみたのばっかり。ただ、試験範囲が結構広いのと、数字とか言葉とかがごちゃごちゃしやすいので覚えにくいです。年金の条件とか税の控除の条件とかが細かすぎて全部を把握するのはかなり難しいと思います。
しかも法律が改定されたら内容も変わってしまいます。問題文にも2012年以降の、2023年に、とか書いてて結構頻繁にかわってるのがわかります。FPなんてやってられるか
税の条件とかはもっとシンプルにできないんですかね?政府の、あらゆるものに税金をかけてやる!グヒヒヒ。。でも怒られないようにちょっと調整。。みたいな思惑を感じます。確定申告とかする人は大変ですね。僕もそろそろしなきゃいけないと思いますが。_:(´ω`」∠):_ ガクッ
まとめ
FP3級の試験を受けて、なんとか合格しました。試験自体は簡単だけど、範囲が広くて覚えにくくて勉強は大変でした。FP2級も取ろうと思いますが、次はしっかり勉強しないとヤバそうですね。
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