macでKiCadを使っている時に、フットプリント(footprint)が表示されなくなってしまう問題が発生しました。
その解決方法のメモです。
問題の概要
macのKiCad8.0でPCBを作っていて、schからpcbにいくためにフットプリントを割り当てようとして、「古いフットプリントを置き換える」みたいなダイアログで「はい」を選択すると、自作、標準かかわらずフットプリントが表示されなくなりました。。。
もう解決してしまったので、発生時の画像はありません。(ノ_<)
上の画像の「フットプリントの割り当て」を押すと、「使っているフットプリントは古い形式です。KiCad側で新しいものに書き換えます。置き換えない場合、手動でフットプリントを選択します」みたいなダイアログが表示されました。
ここで「はい」を選択すると、フットプリントの割り当てはできていました。しかし、pcbエディター側で更新を反映すると、一部の部品だけ表示されて、残りの部分に青い線(多分つないでいない配線)がでてきました。
下の画像は編集で消してますが、大体こんな感じでした。
この状態でフットプリントエディターを見ても、今まで見えていたフットプリントが表示されませんでした。
解決方法
解決するために以下のことを行いました。
- KiCadの再インストール
- フットプリントキャッシュの削除(ここで解決)
1.2を順番に行いましたが、もしかすると2だけでもできるかもしれません。
1. KiCadの再インストール
自分はbrewでインストールしていたので、
brew uninstall kicad
でアンインストールして、もう一度インストールしました。
しかし、これだけではうまくいかず、再インストールしても、初期設定画面が出てきませんでした。
もちろんフットプリントは見えないままです。
KiCadはアンインストールしても、ファイルが~/Library/Preferencesなどに残っているようなので、これを削除します。
rm -r ~/Library/Preferences/kicad
として、このフォルダごと消してみて再インストールすると、今度は初期設定画面が出てくるようになりました。
これでフットプリントエディターを確認したところ、フットプリントが見えるようになっていました。
しかし、さっきまで使っていたプロジェクトを開くと、フットプリントは表示されないままで、プロジェクトを閉じてフットプリントエディターを確認すると、こっちもフットプリントが表示されないようになりました。
ここで、キャッシュかなにかがあることに気づきました。
2. フットプリントキャッシュの削除
次に行ったのが、フットプリントキャッシュの削除です。
プロジェクトファイルkicad_proの下にfp-info-cacheというのがあり、これがどうやらフットプリントに関連するキャッシュのようです。
これを削除してからプロジェクトを開き直すと、ようやくフットプリントが表示されるようになりました。
変換がなかったことになったのか、手動でフットプリントを割り当てる必要がありました。
今までEagleを使っていて、KiCadに慣れていないのでもっと簡単な解決方法があるかもしれません。
もしあれば教えていただけると嬉しいです。
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