ITパスポートの参考書などを見ると、表紙に「シラバス6.0に対応」などと書いていることがあります。
この「シラバス」とは一体何なのでしょうか。
また、新シラバスと言われるVer.6.2はいつからはじまり、次のVer.7はいつから始まるのでしょうか。
今回はこのシラバスについて解説していきたいと思います。
ITパスポートがどのような試験か前の記事で解説しています。
そもそもシラバスとは?
シラバスver6.2を解説する前に、そもそもシラバスとはどういう意味なのかを見ていきましょう。
シラバスは大学の履修登録のときなどにも耳にする単語ですよね
簡単に言うと、シラバスは授業の内容や方法などの計画をまとめたものです。
では、シラバスの意味がわかったところで、ITパスポートでのシラバスとはどういうものなのでしょうか。それについて次項で解説していきます!
ITパスポートのシラバスとは?
ITパスポートの公式サイトではシラバスは、「情報処理技術者試験における知識の細目」と表記されています。また、シラバスは、「ITパスポート試験の出題範囲を更に詳細化し,知識の幅と深さを体系的に整理・明確化した」ものとも書かれています。
つまり、ITパスポートにおけるシラバスは、簡単に言えば「試験の出題範囲」です。
実際のシラバスはITパスポート試験公式サイトから確認できます。
シラバスを見てみると、分野別に細かく到達目標やその説明、試験で出題される用語などが書かれていることがわかります。ITパスポートの試験範囲は広いですが、その隅々まで目標が設定され、キーワードがならべられています。
極論をいうと、シラバスに書いている単語をすべて理解すれば満点が取れそうですね。
現在のシラバスは?新シラバスver.6.3はいつから?
ITパスポートのシラバスは定期的に更新されます。ITの分野は日々成長し、新しい知識や技術が必要になるため、それに対応してシラバスが変更されていきます。
最近では、ChatGPTなどの生成AIが話題になりましたが、ITパスポートのシラバスver6.2でもそれに対応して生成AIに関する用語などがシラバスに追加されています。
シラバスのバージョンはVer6.3など、「◯.△」のように表され、細かい変更があるときは△の数字が増え、大きな変更があるときは◯.0のように◯の数字が増えます。
では現在のシラバスのバージョンはいくつなのでしょうか。表にシラバスのバージョンとそれが適用される試験の実施時期をまとめました。
シラバスのバージョン | 適用される試験の時期 |
---|---|
Ver.6.0 | ~2023年10月 |
Ver.6.1 | 2023年11月~2024年3月 |
Ver.6.2 | 2024年4月~2024年9月 |
Ver.6.3 | 2024年10月~ |
表から、2024年3月現在のシラバスはVer.6.1であることがわかります。そこから2024年4月から9月まではVer.6.2で、Ver.6.3は2024年の10月から始まります。
次のシラバスver.7はいつから?
それでは、さらに次のシラバスであるVer.7.0はいつから始まるのでしょうか。ここで、これまでのシラバスの更新履歴を見ていきましょう。
シラバスのバージョン | 更新日 |
---|---|
Ver.1.0 | 2008年6月26日 |
Ver.1.1 | 2008年10月27日 |
Ver.2.0 | 2012年5月 |
Ver.3.0 | 2015年5月 |
Ver.4.0 | 2018年8月 |
Ver.4.1 | 2020年5月 |
Ver.5.0 | 2020年9月 |
Ver.6.0 | 2021年10月 |
Ver.6.1 | 2023年8月 |
Ver.6.2 | 2023年8月 |
Ver.6.3 | 2023年12月 |
表から、だいたい2、3年に一度くらいで大幅な変更があり、小さな変更は不定期で行われていることがわかります。ただし、変更はITの分野の進歩にあわせて行われているため、シラバス更新が早くなることも遅くなることも考えられます。
今までの傾向からすると、シラバスVer.7.0への更新は早くて~2024年10月になると予測します。ここ最近は更新が早く、すぐにシラバスが更新される可能性は十分あるため、あくまで参考程度にしてください。
正直シラバスがいつ更新されるかは、IT分野の成長具合とIPAの判断次第で決まるのでいつになるかははっきりとはわかりませんね。
まとめ
ITパスポートのシラバスについて解説しました。2024年3月現在のシラバスはVer.6.2です。ver6.3は2024年10月から始まります。
シラバスには試験範囲や重要用語が載ってるので、しっかり勉強したい方は一度目を通してみてもいいかもしれません。
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